
エコキュートの設置場所はどこ?
失敗しないための選び方を教えます
エコキュートの設置場所選びは、快適な給湯生活を送るための重要なポイントです。
適切な場所を選ぶことで、エコキュートの効率を最大限に引き出し、省エネ効果を高めることができます。
この記事では、エコキュートの設置場所について詳しく解説し、おすすめの場所や注意点、さらには事例やメリット・デメリットまでを徹底的に紹介します。
目次 ▼
エコキュート設置場所の選定
エコキュートの設置には、貯湯タンクとヒートポンプユニット、両方のスペースの確保が必要です。
単なる物理的な設置スペースだけでなく、メンテナンスや修理時のアクセス性も考慮に入れる必要があります。
設置スペースの確保に必要な主なポイントは下記の通りです。
近年、多様化する消費者のニーズに応え、各メーカーがさまざまな形状・サイズの貯湯タンクを販売しています。
スペースの制約でこれまでエコキュートを設置できなかったご家庭にも、選択肢が広がりました。
障害物(壁など)との距離
10~30cm
10~30cm
ユニット間の距離
30~60cm
30~60cm
メンテナンス用の作業スペース
エコキュートの最適な設置位置の決定
浴室との距離は15m以内にして設置する
追い焚き機能のある「フルオートタイプ」のエコキュートを設置する場合には、どのメーカーでも「浴室とエコキュートの距離は最大15m以内におさめる」ことをガイドラインとして記載し推奨しています。15m以上の距離になると、エラーが出てエコキュートが使えない可能性もあるので注意が必要です。エコキュートからの距離が遠ければ遠いほど、お湯が出るまでの時間も長くなる上、水道代も多くなってしまいます。設置場所は、できる限り水回り近辺に近い場所に設置するのがお勧めです。
騒音で近隣に迷惑がかからないか
エコキュートは主に夜間に稼働するため、設置場所によっては騒音が問題になる場合があります。 基本的な運転音は40dB前後(図書館程度)のため、基本的には日常生活に支障は出ないと考えられています。しかし、ヒートポンプユニットから発せられる「低周波音」が騒音として認識され、トラブルの原因となることがあります。 低周波音は、耳では聞こえないものの、身体が音に反応することがあり、日中は気にならなくても、深夜の就寝時なると気になって眠れなくなる方がいらっしゃいます。
そのため、エコキュートを設置する際には防音シートや防振ゴムを使用することが推奨されています。 振動による低周波音の軽減策をあらかじめ講じておくことにより、近隣住民とのトラブルを避けることにもつながります。
家に振動を起こさないか
エコキュートは深夜に稼働しお湯を作りますので、深夜等の静かな時間帯に気になるケースがほとんどです。上記でご紹介した低周波音によって、家自体が振動しているように感じる方もいらっしゃいます。ご家族の場合は、毎日悩まされることになるので、事前の対処は必須です。寝室との物理的な距離を保つようにするといいでしょう。寝室に近い場所はできる限り避ける
エコキュートがお湯を沸かす時間は、基本的に深夜電力に切り替わる23時~翌朝の7時までの時間帯です。エコキュートの運転音は上記でご紹介したようにほとんど気にならない程度の音ですが、低周波音に関しては注意が必要です。寝室の正面等に設置してしまうと睡眠の妨げになってしまう可能性がありますので、寝室からはできるだけ離して設置しましょう。 その際、自宅だけではなく、近隣の寝室にも配慮できればベストです。
また、キッチンや浴室に近い場所、または両方から等距離の場所が理想的です。
音が反射する可能性のある狭いスペースは避ける
エコキュートの設置場所の周囲に、高い壁やフェンス等があると、エコキュートから出た音が反射して増幅し、大きな音として聞こえてしまうことがあります。 そのため、設置後にエコキュートやヒートポンプユニットの周囲を囲うことはできるだけしないようにしてください。音ももちろんですが、エコキュートの振動が壁やフェンスに伝わることで共振を起こし、低周波音の被害に遭う可能性も高くなります。 低周波音による被害は1度発生してしまうと対策するのが非常に難しく、現在有効な対処方法はエコキュートを移設することくらいしかありません。 特に、狭い住宅密集地に設置する際には、周辺への配慮を忘れずに行うようにして下さい。
既存配管の活用と変更の可能性
エコキュートを設置する際には多くの場合、既存の配管をそのまま再利用します。 ガス給湯器や電気温水器を撤去した上で、その場所に設置することがほとんどです。 別のところに設置しようとすると、既存の配管の再利用が難しくなる場合があります。 設置する場所で配管が使えるかどうか、あらかじめ確認して下さい。エコキュート設置工事の流れ
設置工事は通常、以下の手順で進められます。専門性の高い工事だからこそ、各段階での細心の注意をもって取り付けます。
1. 事前準備と旧設備の撤去
工事は、既存の給湯設備を安全かつ効率的に撤去することから始まります。この際、配管や電気系統の確認も同時に行い、新設備の設置に向けた準備を整えます。 必要があれば基礎工事や土台の準備を行い、配管や配線工事にも取りかかります。2. 本体設置作業
貯湯ユニットの設置
貯湯ユニットは水を貯める役割があるため、適切な位置にしっかりと固定する必要があります。ヒートポンプユニットの設置
ヒートポンプユニットは外部の空気から熱を取り込み、お湯を温める重要な役割を果たしています。
各ユニット間の接続確認を行い、配管や配線が正しく接続されているかを入念にチェックします。この確認作業は、エコキュートが正常に機能するために非常に重要です。
3. 最終確認と試運転
すべての手順が完了した後、最終的な動作確認を行い、安全性と性能をチェックします。- 各接続部分の漏水チェック
- 電気系統の動作確認
- 制御システムの設定確認
- 実際の給湯テスト
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